koho-anan_2011.10 page 23/32
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が最も安全な方法であった。古銭の大量出土のあった海陽町大里も同様である。 出土古銭の分類、鑑定には故吉見哲夫氏が尽力された。 出土古銭は唐(二種類)、後周(一種類)、南唐(一種類)、北宋(二八種類)、....
が最も安全な方法であった。古銭の大量出土のあった海陽町大里も同様である。 出土古銭の分類、鑑定には故吉見哲夫氏が尽力された。 出土古銭は唐(二種類)、後周(一種類)、南唐(一種類)、北宋(二八種類)、金(二種類)、南宋(一七種類)、元(一種類)、明(四種類)、朝鮮(一種類)、黎(安南・一種類)、琉球(二種類)の十一ヵ国から六〇種類(銭文)を数えている。 多く出土した古銭は、永楽通宝、元豊通宝、皇宋通宝、熙寧元宝、元祐通宝、開元通宝(開通元宝)、天聖元宝、政和通宝、紹聖通宝、聖宋元宝で、希少出土古銭は天福鎮宝、大世通宝、開慶通宝、端平元宝等である。 出土古銭は、中世の通貨事情を証明する一級資料で、昭和二十九年八月七日、国の文化財に認定されている。 長生出土古銭、大里出土古銭などは発見直後の対応が適切だったため一枚の紛失もなかった。しかし、徳島市某地出土古銭などは発掘関係者により一部持ち去られ、筆者も友人から一枚もらった。後日、役所係員に返却を申し出たが、返却はいいですと言われた。所有者:阿南市教育委員会参考:「阿南市の文化財」 センター科学メールアドレス science@ananscience.jp長生出土古銭貨幣の流通 わが国では、奈良時代以来、皇朝十二銭が鋳造されて流通したが、平安中期村上天皇の天徳二(九五八)年に鋳造された乾元大宝を最後として鋳造は中止された。 鋳貨製造される以前は物々交換に頼った。その内容・手段はさまざまで、南洋の石貨はさておき、宝石、珍石、動物の毛皮、米、穀物、工芸品などが使われた。物々交換だから双方が納得出来る物でなければならなかった。 しかし、物々交換は人や物の動きに限定された社会では成立するが、交流範囲が広域化するときわめて不便だった。そのため、誰にでも価値が認められる金銀、宝石、織物、工芸品、毛皮等が「貨幣」代用として使われた。さらに国家権力によって流通の保証された硬貨、紙幣、信用証券等の発行によって、全国的に流通されるようになった。 しかし、わが国では乾元大宝の鋳造を最後として貨幣鋳造は中止された。ところが、元の物々交換に逆もどりするわけにもいかず、唐、宋、明さらに朝鮮、安南等から銭を輸入してわが国の公的通貨とした。長生出土古銭 昭和二十九(一九五四)年五月五日、現在の阿南市長生町上荒井の桑野川改修工事中、長生橋南岸の国高屋敷とよばれる土地から一個の素焼きの壷が掘り出された。その中に約二万六千枚の古銭が埋蔵されていた。国高屋敷については一切不明である。 室町時代には財貨を地中に埋蔵するの阿南市の文化財阿南市文化財保護審議会会長 湯 浅 良 幸阿南ふるさと探訪其の67デジカメで木星を撮ろう(有料、要予約・悪天候時は中止) この秋に見ごろとなる木星を113㌢大型天体望遠鏡を使ってデジカメで撮影します。日時 11月4日? 午後7時?8時30分対象 小学4年生以上で、デジカメの基本操作ができる方。(デジカメは各自持参)定員 30人(受付順)参加料 大人300円、高校生250円、小・中学生200円参加方法 事前に電話またはメールでお申し込みください。また、持参するカメラのメーカー、機種名をお知らせください。わくわく科学の広場「宙に浮くシャボン玉」日時 10月10日? 午前10時30分?、午後1時30分?の2回参加料 無料申込み・問い合わせは 科学センター(?42?1600)へ10月の休館日 3日?、11日?、17日?、24日?、31日?23 広報平成23年(2011年)10月1日〔第639号〕