koho-anan_2011.10 page 24/32
このページは koho-anan_2011.10 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
445市民文芸 荻原 朝子絵手紙にゴーヤ一つのはみ出して 泉 夕起子初恋のいくさに消えて終戦日 加藤 和子新米やいつか一人になる二人 新居 青々「よく....
445市民文芸 荻原 朝子絵手紙にゴーヤ一つのはみ出して 泉 夕起子初恋のいくさに消えて終戦日 加藤 和子新米やいつか一人になる二人 新居 青々「よくぞまあ生きていたか」と終戦日 宮田 春子終戦日すいとんすする三世代 金本ひろみ地球儀のやうに回して西瓜買ふ 東條 当子ガリバーのごとくに蟻の列またぐ 宮繁ただし一晩は仏に託す西瓜かな 多田紀久代新涼や大きく一つ深呼吸阿南川柳会髙木旬笑 選川 柳 二階千代美シナリオが狂って首が回らない 武田 敏子仏顔あなた次第で鬼になる 橋本 征介おてんばを隠して写す見合い用 林 満子貧しくとも誠実である今の幸 原 公美子のどかさと貧しさがある古写真平成23年阿南市春季短歌大会作品短 歌入谷五十鈴今生の最後の七夜手を繋ぎ寝し我夫「しっかり生きよ」と 橋本 典子今朝も又パンくずねだりセキレイが尾を振り寄りく足元近く 勢井 恒子車庫に並ぶ待機の姿勢の消防車沿岸、里みな穏やかであれ 西崎まき子跳ね泥は顔にもつきて漸くに代掻き終へぬ水面も夕焼け 樫原 寿子夏みかん畑にあちこち実ころがし黄のまり入れのスタート待つごと 佐々木夫美目に見えぬ仏と歩む四国路の同行二人の遍路笠ゆく 青木新太郎「ありがとう」を必ず告げてドア開ける曾孫降ろして今日も暮れたり阿南市俳句連合会選俳 句 谷脇 春代迎え火を囲むえにしに犬もをり 花びらを撒きながら歩いているような人でした。そんな中学校の恩師の教室には、ある人の本がありました。色も温かく描かれたさざんかの花が表にあるその本は、当時の私の体のココに心があると教えてくれました。 著者の星野富弘さんは、中学校の体育教師として赴任わずか2カ月後、クラブ活動の指導中に誤って墜落し頸髄を損傷してしまいます。手足の自由を失い不治のまま退院しますが、口に筆をくわえ、ありったけの力をぶつけて引く線の後ろに「かぎりなくやさしい花々」が力強く浮かび上がってきます。 人間らしく、たくましく、かざらない人柄と心の強さ・豊かさは、富弘さんが描く風に揺れる草や木々の葉、野の花々が語ります。真白な服を着てしとやかであなたが来ると部屋の中が うっとりする看護婦さん あなたはくちなしの花のような人です私がいうと その人はひと声あげてとび出ていった口の大きな看護婦さんだった 次は、羽ノ浦町の今川千春さんにお願いします。こころのいりぐち羽ノ浦町矢部 由美さん平成23年(2011年)10月1日〔第639号〕広報24